So-net無料ブログ作成
検索選択

5周年 ー続編ー [ひとりごと]

 2009-08-22(Fri)
■かつて、私より10歳ほど年上の方に言われたことがある。
「もし、もちぇさんの頃に馬を始めていたらねえ…」
「あと10年始めるのが早かったらと思うことは多いのよ」
「でもね、あの頃は子供達も手元にいたし家のことは手抜きできなかった」
「人それぞれだけど、子供や主人が帰ってきた時にすっとお茶の一杯でも入れてあげられる主婦でありたいと思ったのよ」
「私は子供が独立してようやく自分のことを優先できる時期になった」
「それはそれでいいと思うの…」
今、彼女の語り口が鮮明に思い出される。

■人生のいろいろな時期に乗馬と出会う。
小学生のうちからお稽古事として乗馬に通う子。(以前のクラブでは、ジュニア料金の設定が異常に安かった…)
中高生や大学生はすぐに上達するけれど、進学や就職で「通えなくなりました」と短期間にやめていく。
仕事があって子供がいなくてという人が一番華やかにクラブライフを送っていたように感じる。
そして、私のようなおばさん連中。
まず子どもが何かのきっかけで乗馬を始めて,見ているうちに自分もやりたくなったというケースが割と多い。
子どもは止めてしまったけれど、自分はますます熱中というパターン。
あとは、子どもに手がかからなくなったので何か趣味をと探しているうちに乗馬と出会ったという人もいる。
50歳以上にターゲットを絞ったキャンペーンも見聞きするので門戸が広いのだろう。
おじさん、おじいさんと呼ばれる人たちは、かつて馬に乗っていたという方が多い。

■どの時期でも馬に出会えた幸せを喜ぶべきだろう。
だが、おばさんには覚悟が必要!
更年期以降は血中エストロゲン濃度が低くなるから、骨量の低下をきたしやすいし関節筋肉の柔軟性も失われていく。
つまり落馬すると深刻なダメージを受けやすくなるのだ。
私が見聞きした範囲でも、骨盤骨折、頸椎の横突起の骨折、腰椎の圧迫骨折で救急搬送され入院加療が必要になったおばさんたちがいる。
(私の場合)「どんくさくて危なっかしいおばさんがいい気になって馬に乗るから、ほらみろ、やっぱり」と陰口を叩かれていたんだろうなあ。
そんなおばさんが性懲りもなく「でも馬が好きだから」とガチガチになりながら馬に乗り続けていたら、爆発物が馬にのっているようなもの。
クラブではVIP待遇で絶対安全な馬に乗せて始終監視付きでしか、レッスンできなくなる。
「落馬させないように」が行動制限にでれば、小さな馬場で重い馬になる。
逆に、乗馬を止めさせる方向になれば、欠点をあげつらって「だからあなたには無理かも」というレッスンになる。
その人の特徴を見抜いて、今できることを最大限に活かせるレッスン内容を選び、レッスンにふさわしい馬を用意してもらえる乗馬クラブが理想だけど、現実はなかなか難しい。
人任せにするのなら、何百万とか何千万もかけないとダメだろうなあ。

■人はそれぞれの時期に馬に出会い、馬に乗る事を選択する。
なんとなくクラブに通っていれば上達するものだろうと期待するが、実は全然違う。
上達するのではなくて、最低限怪我しないように乗っているのが目標ということもある。
それって引き馬と変わりないのだけど。
馬に乗って自由に草原を駆け抜けるというフレーズをよく目にするが、あれは恐怖以外の何ものでもない。
暴走したらいったいどこまで続くのだ、馬が何かに肢をとられたら人馬転ではないか。
倒れた時にいったい誰が助けにきてくれるというのだ。
実は恐ろしい事を宣伝文句に使わないで欲しいと思う。
何も知らなかったから憧れていたんだなあと今になって思う。

■馬歴が伸びるのは、技量の向上を意味していない。
かけた時間と費用が積み上がってきていることだけは、確実だけど…
ちなみに、乗馬にかかる費用を別のものに置き換えてみた。
ディズニーシーの年間パスポートを購入し、週1回パークに遊びに行き,昼食はホテルミラコスタのレストランでとる。その他に季節のお土産を買ってパーク内のレストランでもお茶したり軽食をとりつつアトラクションやショーを楽しむ。
暇と贅沢の極みに思えるのだが、それでも現在の週1回乗馬に通っている費用より少ないのだ。
実際に調べて計算して、費用と時間を他のものに置き換えてしまうと驚くべき事実!
何に価値を置くかなんだろうなあ。
今やっていることが、それだけの価値のあることなのか?
節目にあたって、もっと広い視野から考えて自分自身を納得させていかないと。
惰性で続けるのは避けるべきだと思うのだ。


nice!(0)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 8

Sundy

止めたら・・・いけません<乗馬(笑)

私は止めたつもりはなかったけれど、馬に乗らなかった2年半のブランクが、また始めるにあたってどれだけ痛かったか(苦笑)

やっと戻って来ました。
以前に・・・、いや、それ以上に・・・なるために
どれほど大変だったか。

止めたら元も子もないんですよね。
ひとそれぞれの楽しみ方があるから、そこはそれぞれでいいと思います。

どうしても止めなきゃならない理由がないのなら、
続けて下さい。

止める事に後悔しないときっぱりと言えるまで。
がんばりましょう♪
by Sundy (2009-08-23 23:25) 

冬月まりん

 我がこととして考えさせられますね…乗馬クラブのスタッフと客の狭間という微妙な立場を経験した身としては、中高年の方の騎乗にクラブ側がとても配慮している+人員を割いている事情がよくわかるので、安易に「草原を駆け抜ける」とか「暴れん坊将軍みたいに乗れたらかっこいい」とか言って欲しくない。でも、乗馬は年齢・性別に関係なく、どんな人にも楽しめる要素・上達できる可能性があるスポーツでもあるので、諦めて欲しくない。
 乗用馬の生産・調教の在り方も含めた深い問題を含んでいると思います…

 私も“乗馬にかけたお金と時間で他に何ができただろう”と思うことがありました。他人からは”馬で人生踏み誤った人”と言われたこともあります。
 それぞれに事情がありますから無責任なことは言えませんが、迷っているなら、どんな形でも続けて頂きたいです。迷うということは、未練があるということだと思うので。“悔い無し”と思える所まで、お互いに頑張りましょう!
by 冬月まりん (2009-08-24 09:18) 

どおじま

乗馬をやめるタイミングなんて簡単に訪れますよ。
生活環境が変わったり、家族や自分が病気したり。。。

自分でやめる事を選択出来る環境は、とても贅沢で。
すごく無駄なことのように私は考えています。
もしかしたら、簡単に失うかもしれない馬との時間を。
大切な時間を。
自分から手放すなんて。


きれいに乗れるようになるために悩むなら。

どうやって自分の身体を動かすのか悩むのではなく。
どうすれば馬に伝わるのかを悩むことも出来ます。

それは常歩や引き馬でさえ出来ること。

ほら草原を走ることも。
人が馬を走らせるので無く。
馬が人を乗せて勝手に走るのでなく。

人馬ともに穏やかに会話しながら駈けるのならば。
お互いに楽しさ以外の感情は、無いと思いますよ。

誰に理解されなくても。
自分だけの乗馬の世界を探しても良いではないですか☆

ただし馬と過ごす時間への費用対効果は。
個人だけが判断できることですね^^;
by どおじま (2009-08-24 14:07) 

もちぇ

Sunday さま、お返事遅くなって申し訳ありません。
「どうしても止めなきゃならない理由がないのなら、
続けて下さい」と言ってもらえる幸せをかみしめています。ありがとうございます。
やりたくないなら止めたら… あなたが止めても誰も気にしないから… という風潮の世の中で、振り返ってもらえるというのは心強いことです。

ブランク開けから再出発する大変さをご経験なさっているんですね。
それを聞くとやめるのが怖くなるんです。
でも、足を止める恐怖から続けている自分にも疑問があって。難しいです。
by もちぇ (2009-08-29 14:41) 

もちぇ

まりんさま、コメントありがとうございます。
ハイリスク群である中高年のおばさんの乗馬について、そのリスクと可能性について言及していただき、我が意を得た感じです。
「クラブのおばさん連中が嫌いだ」という陰口は某掲示板でよく見ますが、利用者の拡大と安全管理という論点で真正面から述べる人は少ないと思います。
利用者の自己責任に帰されてしまってなかなか表面化してこない問題だと思います。
上手くなりようのない人にどうやって乗馬を安全に楽しんでもらうか、それに見合ったコストをどう処理するかを真剣に考えていたら乗馬クラブなんて立ち行かないでしょうね。
私の場合、自分の目標をどこに設定するのかわからなくなってきてます。
以前は、とにかく駆歩恐怖のまま挫折するのは嫌だ、何とか人並みに馬に乗れるようになりたいと強く願っていたのですが、今「安定して乗れているよ」「いいね」とOKがでるようになると、現状維持にこれだけのコストをかけてはいられないなあと悩んでしまうのです。
by もちぇ (2009-08-29 15:01) 

もちぇ

どおじまさま、いつも不思議に思っているんです。
ブログを拝見すると馬に乗るのが上手くて何の問題もなく楽しそうにやっている人なのに、なぜこんなおばさんの乗馬に関心を持ってくださるのだろうか?と。
ありがたいことです。

『もしかしたら、簡単に失うかもしれない馬との時間を。大切な時間を。自分から手放すなんて。』
このコメントを読んでギクリとしました。
馬との時間が自分にとってかけがえのない大切なものなんだ!
確かに、手を伸ばせば確実に馬がいるというありがたみは失ってみないと実感できないのでしょうね。
家族とか健康とかと同じように、当たり前にあることにあぐらをかいていたのかもしれません。

ただもうひとつ気がついたのです。
始めた以上は、終わる時のことも考えおくべきだと。
漫然と続けるのでなく、ひと鞍ひと鞍の価値を受け止めて終わりに向かって歩みを進めて行くべきだと。
ただ、自分のゴールが見えてこないと何をしていいのか悩むばかりです。

by もちぇ (2009-08-29 15:24) 

さなえ

もちぇさんのブログと3人のコメントを興味深く読んで、もちぇさんのお返事が書き込まれるのを待っていました。

まさに、「中高年のおばさん」である私は、いろいろ考えさせられました。

香山リカさんの「しがみつかない生き方」の広告が、新聞などによく載っていますが、その中に、
「第9章 生まれた意味を問わない」
というのがありまして、本を読んだわけでもないのに、納得しています。
「生まれた意味」はもちろん、「何で馬に乗るの?」「何を目指すの?」 そういうことは、私は、考えないことにしています。
中高年になった特権として、馬に乗りたいから乗る、生まれてきたから出来るだけ楽しく生きる、ということをモットーに毎日を大切に&楽しく生きようと思っています。

お金のことやリスクのこと考えたら、「あきまへん」
「たのしかったら、ええやん! なんとか、なるって!」
「馬乗ると、へたで落ち込んで凹むことも多いけど、馬に乗って触れてると癒されるし、幸せにもなれるやん。」「ネッ!」

やっと、乗馬のスタートラインに立ったばかりの私からすれば、もちぇさんは、本当に「憧れの人」なんんですよ。
いろんな困難を乗り越えて、ここまで来られたもちぇさん!
もちぇさんみたいに乗れるようになりたい! きっとなれる! って、思って頑張ってます。
そんな私みたいな人が、いっぱいいると思います。

Take it easy!




by さなえ (2009-08-29 16:26) 

もちぇ

さなえさま、コメントいただきましてありがとうございます。
9月に入って、ちょっとした試みをやってきました。
お天気にも恵まれて、有意義に過ごすことができましたよ。
ご心配いただきましたが、またちょっと前に進むエネルギーが溜まりました。

ところで、応援メッセージに反論は心苦しいのですが…
お金やリスクのことは絶対に考えるべきと信じています。
他の人から「おばさんには無理だよ」「馬にお金使うなんて贅沢」と言われる分には、気にせず無視でいいと思うのですが、自分自身には厳しく問うていくべきと思います。
「これでいいのか」「他に手段はないのか」とあらゆる可能性について考えた上で、それでもリスクとコストを引き受ける覚悟がなければと思っています。
うじうじ考えている姿を見れば、もっと気楽にと声をかけたくなりますが…

by もちぇ (2009-09-05 12:57) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。