So-net無料ブログ作成
検索選択

792/793鞍目 立ち乗り〜 イエィ! [第19章]

 2009-07-10(Fri) 通算792/793鞍目
■今夏の乗馬用の服は長袖に決めた。
こんがりちくわ焼けした腕を衆目にさらすのが恥ずかしくなってきたのだ。
というわけでUVカットの夏仕様ウエアを探すと、CX-W とかアンダーアーマーなど興味深いスポーツギアが見つかる。
32℃まで気温があがる予報でも「どんとこい!」という気分になれる。

■午前中は【くれよん】君
先週は横木1本だけだったが、今日は4本に増えている。
「嫌がるようなら、無理にやらなくてもいいからね」と先生。
【くれよん】君は何の問題もなくキャバレッティを跨いでいく。
前回教わった「外方で回す」を実践してみると、本当に抵抗なく横木に向かって方向を変えてくれる。
■こういう障害物があると、人も馬も「上手くできた!」という達成感を味わえるし、「よし、もう一回」とか「次はあそこを狙おう」と攻略する高揚感もある。
漫然と馬場を回るだけではない魅力に心奪われる。
■駆歩は丸馬場で鐙上げで。
外方で回すようにして輪乗りの開閉。
いい感じで切り上げる。
■練習が終わって先生が語るには、
「【くれよん】は前いた所で障害を跳んでいたそうなんですよ」
「よく跳ぶからとどんどんやっているうちに、しまいには立ち上がるようになったらしくて」
相当つらかったんだろうなあ、それで廃馬になりかけたんだ…
「うちに来た時にはキャバレッティすら嫌がったので、やらせてなかったんです」
今日の【くれよん】君は楽しそうで、そんな過去をみじんも感じさせなかった。
「この馬はダメだ」と見捨てられた彼の身体と気持ちを立て直して、ちゃんとした馬に育て直す先生の技量。
「助けてもらったから、馬が恩返しをしているのよ」と言う人もいる。
「どうやって調教したんですか?」と先生に質問すると、
「無理なことをさせないだけ」「(他の人は)馬のことを知らなさすぎるだけ」と言う。
そうか、そうなんだ。
今日再びキャバレッティを跨げた【くれよん】君に乗せてもらえた幸せを、私はしっかり噛みしめておこう。

■午後は【ろーざ】に乗る予定だったが、左の後肢の具合がおかしい。
せっかく取り寄せたゴーグの調整も済ませて、準備万端整えていたのに残念。
無理せず早くよくなってほしい。

■急遽、【アンソニークラウン】君に乗り替わることになった。
彼は障害馬。
先生の障害鞍を借りて初騎乗となった。
■「今日は新しいことをやりましょう」
「速歩の出だしはガタガタしますけれど、動き出したら大丈夫だから」
「駆歩は乗り心地いいですよ」「右手前がちょっと出難いけれどね」
と【クラウン】の概略を説明してもらって、丸馬場で乗る。
■久しぶりの障害鞍で、鐙をかなり短く調整してもらう。
「最初は手綱を長いまま並歩で」「大丈夫そうだったら速歩にしてみて」
膝を大きく曲げた軽速歩は、違和感たっぶり。
「しっかり踵を下げて」
うわっ、石ころゴロゴロ道でガタピシと跳ね上がる荷車にのっているような気分。
「もちぇさん、手綱を短くしていって」
「外方でしっかり抑えて、頭を下げてきたら少し譲ってあげて」
へぇ、障害馬でもハミをとらせて顎を譲らせるんだ。
「ほら、ハミをとって走れば馬がふらふらしないでしょ」
言われてみればその通り。
ゆるんでガタガタしていたつなぎ目が、キュッと締まってひとつにまとまってきた感じ。
乗り心地も悪くない。
■「今日は2ポイントで乗ってみましょう」
「鐙に立って、身体を前傾させて、しっかり前を見る」
「背中が丸くならない、ほら、肩甲骨を意識して」「お尻あげて」
「拳は小指が馬の首に触れるくらいの位置において」
「手綱はゆるませない!」
「踵を下げて」「膝の屈伸を利用して」
わふー、立ち乗りは好きなんだけれど、振動を全て膝関節で吸収するあのスプリングの感覚がきつい。
何と言っても、立ち乗りの練習は2年ぶり。
関節は固くなっているし、必要な筋肉も落ちている。(それは言い訳ってやつで…)
■速歩、駆歩とも前傾姿勢での練習。
「もちぇさん、背中丸めない!」
「拳が馬の首から離れないようにね」
「手綱を緩めちゃダメだよ」
背中を伸ばして首をくわっとあげて前を見る姿勢は、意識していないとできない。
前後に伸び縮みする馬をしっかり支えるためには、今まで以上に手綱をしっかり握っていないとダメだ。
自分の腕から背中、腰、下半身に至るアーチをイメージする。
これがぐにゃと崩れたら馬の力を支えられない。
アーチの重心は、みぞおちよりおへそのあたりに収束させる。
この真下に馬の重心がくれば安定。
時に背中が疲れて、この重心が前後にふらふら動いてしまう。
真ん中に重心を安定させなければ。
■「もちぇさん、踵下げて!」
「膝を自由にして」と、先生の声が再び飛んでくる。
踵を下げて膝の屈伸で馬の振動を吸収していると、自分の脚が車軸受けになったような感じ。
駆歩する馬は、上下前後に動きながら転がる車輪のようなイメージになる。
左右の脚でつくるアーチの下で馬が上下する感覚。
■2ポイントの前傾姿勢で乗るのは、上半身と脚の2つのアーチが上手い具合に馬の動きを吸収してくれるから、馬がどんどん動いても平気でいられる。
「速いよもっと抑えて」と先生の声がしても、
いったいどこが速いんだろう? と不思議に思う。
馬の動きを騎座のすべてで感じ取る馬場の乗り方に比べて、2ポイントは馬の大きな動きへの許容度が高いのだ。
■最後は、広い馬場に移動して蹄跡を駆歩する。
馬場的な乗り方よりも駆歩が楽なのはどうしてだろう?
いつもよりも長時間、駆歩をし続けていた。
走りながら、馬の耳が汗に濃く染まっていくさまを眺めていた。
「はい、並歩におとして」
「後は手綱を楽にして、歩いてあげて」とクーリングの指示がでる。
ふう〜、風を切って走っていたから気がつかなかった。
暑い! 熱い! 砂漠かここは?
下馬すると【クラウン】の汗が滴り落ちてくる。
いやはや、すまなかったねえ。
ありがとうね、暑い中立ち乗りにつきあって駆歩し続けてくれて。


■「以前に比べて、かなり安定してきましたね」と先生。
確かに自覚がある。
新しく鐙面のゴムを変えたら、踏みつけて汚れる部分が鐙の外側2/3だけで、残りのゴム部分は白いままなのだ。
しかし、拳を一定にとか、下半身を一定にとか、馬の上で静かにしているためには、もの凄い筋肉痛を覚悟しなければならないのだ。
ああ今週も身体がギシギシと音をたててきしむ関節と筋肉の苦しみが待っている。
それはそれで仕方がない。
何はともあれ、楽しかった!!

nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 0

コメント 3

ari

もちぇさん、お久しぶりです(*^_^*)

立ち上がる馬…。
「嫌な事をしないだけ。」
そうですよね。
クラブにもいます、立ち上がる子。
前に動こうとしてるのに、乗り手がストップ(たぶん無意識)をかけるので
その力の逃げどころがなくて立ち…。
それが最初で、その後は癖になった。
悪癖が出たときにその原因を知りたいと思う気持ちが大切ですよね。
馬が気持ちよく運動できる環境は、私たちにとっても良い環境。
自分だけが良い思いをしようなんて傲慢だよね…って反省です(-_-;)
by ari (2009-07-21 11:37) 

もちぇ

ariさま、こちらこそお久しぶりです!
乗馬に復帰なさった様子を嬉しく拝見しておりました。

「練習馬だから仕方ない」とすべての言葉を飲み込まざるを得ない状況ってありますよね。
彼らをどう扱うかは管理者の「馬に対する哲学」にかかっているわけですから。
だからこそ、「動かない馬」「反抗する馬」「危険な馬」ではなくて、人間がそうさせているのだという自覚の元に、馬が納得して楽に動けるような騎乗技術を磨いていくしかないのだと思っています。
「馬の動きについていく」とか「まっすぐ真ん中で静かにのる」「拳を静定する」「膝から下で抱きつかない」など、常に自分を律していかねばならないことが山積みです。
人馬一体というのは、「馬に〜をさせる」という感覚ではなくて、「自分を滅して、馬の動きの中に再び自分を見出す」境地なのかもと想像してます。

乗馬クラブには様々な要素がありますが、私達も馬を取り巻く人的環境です。馬にとって心地よい環境となれるよう、微力ながら努力したいと思っています。

by もちぇ (2009-07-21 22:03) 

もちぇ

ari さま!
やはり今年の夏は長袖ですよね !!
身体にぴったりとフィットして筋肉を支えてくれるスポーツウェアがことのほか快適です。
高機能の生地なので、紫外線カットや接触冷感、吸汗して速乾という機能がついてます。
ゴルフ選手がポロシャツの下に着ているのは、たぶんアンダーアーマーのものじゃないかな…
へたれ気味の私は、運動時に支えてくれるコンプレッション機能のあるスポーツウェアをキュロットやポロシャツの下に着ています。
そうすると腰とか膝、肩などの疲れ方が違うように思うのです。
中高年になると、自分の弱点を補えるのであれば、薬理作用のあるものだろうが人工物であろうが合法的ならかまわないと考えるようになりました。
だって、オリンピックに出る訳でなし、根性で頑張るにしても伸びしろがないですから…

by もちぇ (2009-07-21 22:21) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。