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790/791鞍目 外方で回す [第19章]

 2009-07-03(Fri) 通算790/791鞍目
■ほぼひと月ぶりに乗馬に復帰。
でかけるのが億劫になってしまうのを「まあ、そんな時もあるさ」と軽く受け流して、さっさと家を出る。
楽しみとかやる気に頼ってしまうと、趣味は続かない。
「いつか止める時がくるけど今はその時ではない」「今は馬に乗る時だ!」と自分を鼓舞する。
■午前中は【くれよん】君。
「最初に調馬策で回しますから」「月曜には乗ったんだけどね」と先生。
梅雨は運動できない日が続くことがある。
元気に駆け回る馬を眺めて「人が乗ってこんなに走られたら落ちずにいられるかな」と思う。
■普段はしっかり動いてくれたら、すぐに並歩に落として休んでしまうのだが、
今日は比較的長い時間、単調な運動を続ける。
ロングスローディスタンスって感じかな…
人も馬も細かいことは考えず走るリズムに埋没する。
■「この横木跨いでいいですよ」
「ここを中心に15mぐらいの八の字を描いてごらん」
【くれよん】君で横木を跨ぐのは初めて。
先週の障害飛越競技のイメージが残っているので、バーの前にまっすぐ入って、前に出して持って、跨いだらずぐ次のルートに身体を向けるようにする。
なんだか楽しい〜
横木の前で手綱を握っていると、わざわざピョンと飛び越えてくれる【くれよん】君。
障害も面白そうだなあ。
手綱の手応えを感じながら横木を跨ぐと、今まで以上に馬との一体感を感じる。
■駆歩でも手綱を大事にする。
馬が伸びていかないように、肩甲骨から腕を意識して馬を支えるようにする。
うむ、ゆっくりした駆歩。
右手前は予想以上に上にあがるので、かえって怖くなる。
「いいじゃない」と先生の一言。
運動不足でいらいらして止まらないかもと心配したけれど、落ち着いたいい子だった。
よかった、よかった。

■午後は【ろーざ】に乗る。
「ゴーグは壊れちゃったし、どうしようかな?」と先生が悩んでいる。
うーむ、前回は途中でバラバラになったのだった。
「そうだ、今日は強めのハミと折り返し手綱でやってみましょう」
「とにかく頭を下げさせないと、勝手な方に逃げていってしまうからね」
「馬体が柔らかいからどんどん逃げてしまう馬なんですよ」
「練習馬だから、すぐ悪さを覚えちゃうしね」
サイドレーンで固めるのではなくて、馬と約束事をつくって、後はバランスで乗っていけるようにしたいなあ。
■「折り返しは小指の外側を回して、親指で押さえる時に手綱の上にくるようにね」と先生の指示。
薬指と中指の間に挟んで手綱の内側にする使い方を最初に習ったせいで、折り返しを外側に持つとズルズル緩んでいくようで頼りない。
「この持ち方の方が自由に折り返しの調整が利きますから」
とは言え、いまだに折り返し手綱を自由に使えない。
勝手にゆるんでしまうし、どの長さでどんな手応えで使うと良いのかすらわかっていない。
■「最初は緩めて自由に馬が動けるようにね」
ゆるやかな長い手綱にしておくのが一番好きなのだが、
「では、どんどん折り返しも短くしていって」
「もっと、もっと短く」
うえ〜ん、手綱で言えばピッチマークの1番目の短さ。
こんなに短くして馬は窮屈じゃないんだろうか。
「もっと頭下げさせて」「内側をジワーと引いて、はい許す」「そうそう」
【ろーざ】に乗ると、これまでの感覚とかけ離れた尺度で馬を縮めるよう言われる。
前をぐいと持つと当然馬が止まりそうになる。
うわん、馬がエンスト起こしてはいかんと脚を使う。
「もっと前に出てちょうだい」と馬を応援しているつもりで脚が後ろに流れて拍車が入ってしまう。
「そんなに拍車でぐりぐりやらない!」
「そこは鞭使って!」
ピシッと使った途端に尻跳ねして、どどーと急発進する。
【ろーざ】にガッと飛び出されるのはきわめて珍しい。
ああ、そうか。
今日は折り返しを持っているから、ガッと飛び出す感触が直接私の手に伝わるんだ。
そして、ぐっと止められないから馬に飛び出されてしまうのだ。
「馬と引っぱり合いしない」
「軽速歩をとっていれば落ちつくから」
本当だ。飛び出しても安定感があってすぐ収まるから、怖くない。
【ろーざ】なら何をされても平気でいられる。
■「どんな感じかちょっと乗り換わりってみますね」と先生。
輪乗りの中心に私が立って、まわりを先生が回ってみせる。
「手綱の使い方、見ていてわかりますか?」
「内方の手綱をじわーと引いて馬が頭を下げたら許す、ほらまた、じわーストン楽に」
「じわーストン楽にだよ」
引っぱっているのは主に折り返しの方で、手綱はどちらかと言えばゆるゆる。
ううむ、馬が首をあげてから内側をグイイと引っぱるんじゃなくて、首をあげようかなと体勢を変えた瞬間に先生はじわーと内側を引いている。
馬の状態に合わせて、引いたり緩めたり自由自在に動く。
逆に外方は、手綱をピンと張って拳がビシッと固定されている。
「ねっ、外方に頼らせて、内方は自由に使う」
「手は、左右どちらも独立して動かせなきゃね」
「どう見ててわかった?」
ううっ、ここで何かを言葉にしたら、それ以外がこぼれ落ちそう。
見たまま、見た通り,何も言うことができない。
■私が再び騎乗すると、
「【ローザ】は外方で回すっていうのが、もの凄く良くわかる馬だよ」
「今日は外方で回すことを勉強していってもらおう」と先生。
外方も何も、まずは4本の手綱の扱いに手こずる。
「ほらほら、もう折り返しが緩んでいる!」
「そら外側の肩を張られちゃっているよ」
そう次から次に指摘されても… 現状の把握さえ難しい。
「じゃあ、まず並歩の輪乗りで」
「外方の肩を張られているよ」
「内側だけ引っぱるから、どんどん外に逃げられるんだよ」
えーん、手綱が長くなって手応えがない。 もーう、いまいましい紐の束め!
手綱をさばき直して短く持ち直す。
■丸馬場に移動して、馬に騎乗した先生が並んで歩いて、お手本を見せてくれる。
「ほら、外方の押し手綱はこうやるの」
私は、押さえ込むことに必死になって外方をただ引っぱっていたらしい。
取っ手のついた引き戸を身体の中心に向かって開けるように、拳をぐうと馬の騎甲に向かって押し付けるようにする。
「そのとき内側は緩めてあげて」「両方引っぱったら馬がきつくなるでしょ」
おうおう、何の抵抗もなく内側に入ってくる。
なんどか練習するうちに、あはっ!
肘を曲げて,鞍の前橋の脇に拳を構える姿勢が基本なのだ。
伸びた腕を曲げようとするから馬を引っぱり込むか、手綱を長くする以外になくなる。
肘が伸びてこれ以上調整のゆとりがないから、いったん長くなった手綱はたぐり寄せなきゃならなくなる。
うんうん、肩甲骨を意識して肘を曲げる構えを死守していれば、手首をちょっと前後に折るだけで折り返しを効かせたり緩めることができる。
ゆるゆるの手綱で馬に伝わらなかった前半に比べて、
肘を曲げて短い手綱を死守して、関節の動きの範囲で微調整している方が馬によく伝わる。
「脚は使わずに、手綱だけで馬を内側に入れてごらん」と先生。
外方手綱を押し付けるように、内側はその分緩めてあげるとすうと内側に入る。
あれっ、これって片手手綱で内側に入れる時と同じだ。
両手で持っていても、片手手綱と同じような左右の力具合なのだ。
そうかー、馬を押え付けるように、左右両方ともぐいいと引っぱったり押し付けたりして馬に窮屈な思いをさせていたんだ。
「外方のハミに頼らせて走らせればいいんだよ」
「はい駆歩!」
ううむ、外方でいつも馬と繋がっているってことだ。
外側に持つ片手手綱で馬をレールに乗せているって感じだな、これは。
「そう、外方に頼らせて内側の座骨に乗っていれば駆歩は続くんだよ」
内側はぶらぶらでもかまわないってこと?
「カツンとあてちゃダメだよ」「丁寧にね」
内側をジワーと引いて馬の頭がストンと下がる、はい楽に。
うんうん、手応えあり。
■速歩に落として、
「今度は馬の首を外側に向けて、内側に入れて」
「戻してまっすぐにして」
「はい、今度は内側向かせて外に出して」
押し手綱だけで馬が内外に動いていく。
「脚で押さなくても手綱だけで大丈夫でしょ」
「これって、斜め横足に繋がっていくんですよ」
斜め横足という単語でイメージがかなりくっきりしてきた。
押していく先にスペースを空けるという感じ。
■「外方で回せるようになると【ろーざ】に乗るのがかなり楽になると思いますよ」
「左右の腕が自由自在に使えるようにならないとね」
「簡単なことでしょ」と先生。
うーん、今日の発見はふたつ。
ひとつは自分の肘が伸びているから手綱の微調整が効かなくて、伸びた手綱をたぐり寄せている隙をついて【ろーざ】がフリーダム炸裂させている現状。
肘を畳んで短い手綱死守だ! 
そして、手綱は両手で持つとしても、片手手綱と同じ原理で馬に伝わっているのだ。
左右を別々に使い分けないと、いたずらに馬に窮屈な思いをさせてしまっている。
それが、馬が肩から逃げるとか前に飛び出すなどの反抗を引き出しているらしい。
「いつもはサイドレーンで外側を規制してしていたから、今日ほど鮮明にわからなかったんですね」と私。

■手綱が緩まないように必死で乗っていたせいか、帰宅後の週末は背中など身体中がギシギシ音を立てて筋肉痛となる。
上手くいくと信じられないほど軽〜く楽〜に乗れるけれど、その境地に至るまでは馬に負けないように渾身の力でまっすぐ真ん中を保たなければならない。
ふえ〜、人と馬がしあわせでいるには苦労を避けては通れないということだ。

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冬月まりん

 わかっていてもなかなか「外方で回す」ができないです(>_<) 無意識に内方を使ってしまうんですよね…特に、左手前。
by 冬月まりん (2009-07-07 07:18) 

もちぇ

まりんさま、お久しぶりです。
新天地ではいかがお過ごしですか?

このところ、手綱に焦点があたっているのですが難しいです。
馬が前に出ていることが大前提だし、脚も拳も自由に動かせないとバランスが崩れるし…
内方を引っぱっている自覚がないのが、自分としては問題です。
なかなか思うようにはいきませんです、はい。
by もちぇ (2009-07-08 08:52) 

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